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おおかみこどもの雨と雪

結構賛否両論あるお話のようですね、おおかみこどもの雨と雪。
アマゾンでは賛成の方が多いようですが、
星をつけながらも微妙なモヤモヤ感を
持っている方が多いような印象を受けます。

その”微妙なモヤモヤ感”は、
低い評価をつけている方のレビューに
書かれているのですが、
私も、そこそこ出来はいいが、
手放しではほめられない、派です。

まず、この映画のいいところ。

映像の美しさは想像以上でした。
基本私はストーリー重視派なのですが、
それでも映像はきれいな方がいいですよね。
特に田舎の自然は、厳しさも含めて
とても美しく描かれています。

そして、母親の物語。

”おおかみおとこ”との間にもうけた”おおかみこども”。
病気をしても人間の医者に診せるわけにもいかず、
人間の子供とどこがどのように違うのかも分からない。
そんななかで、必死に頑張っている母親。

しかも”おおかみおとこ”である子供たちの父親は
死んでしまったため、疑問に答えてくれる人もなく、
日々の糧を得るために働かなくてはなりません。

母親である”花”のすごいところは、
”おおかみこども”達を”人間”らしく育てるのではなく、
”人間”と”おおかみおとこ(あるいはおんな)”と
どちらの人(?)生も選べることができるような
環境を用意しようとするところです。

これは、今までにない視点ですよね。

一方、最後までどうしてもぬぐえなかった
微妙な違和感は、”おおかみおとこ”の考えです。

子供たちの父親である”おおかみおとこ”は、
純血なのか、人間の血が混ざっているのか分かりませんが、
生きていくのに苦労したことが語られます。

それにもかかわらず、あっさりと自分の子孫を
残そうとしたところ。

自分もアルバイト生活なのに、学生を妊娠させてどうする、とか、
避妊という概念はなかったのか、とか、
自宅出産しかできないのに、年子とは母体軽視も甚だしい、とか
いろいろありますが、なんといっても
なぜ彼は子孫を残そうとしたのか?

あげくは出産直後の花に栄養をつけようとして、
スーパー帰りに、買い物袋を玄関に置いたまま
(たしか)鳥を狩りに行って命を落とします。

この最期からも、”結局は獣”?としか思われません。

弟の”雨”の選んだ道も、父親が純血か混血かは分からないものの、
こどもは確実におおかみの血が薄まっています。
それにもかかわらず、父親が選ばなかった
野生で生きる道を選んで、ほんとに大丈夫かなあと思います。

彼は誰と(というか、何と)子供を作るつもりなのか、
ちちおやはもぐりで大学で勉強しようとしたにもかかわらず、
教育を放棄し、獣に教えを請い、どうするつもりなのか。

人間は他の人と関わり、書物を読むことで成長していきます。
小学生レベルの教育も修めておらず、人間とのかかわりは
母親と姉と、あとはご近所さんと学校関係、博物館関係と
薄い交わりしかない彼は、身も心も獣に落ちるしかありません。

ま、あの演出を見る限り、監督はそこまで考えては
いないようですね。
”子供たちの成長を描き切った満足感”満載のラストでしたし。

先を考えずに孕ませる父親に、
避妊の意思を持たない母親、
生まれた子供がどんな子供であっても
無償の愛情を捧げる母親。

監督の底の浅い男女間が垣間見えることが
一番の問題かもしれません。

繰り返しますが、花の子育ての思想が際立っていただけに
とても残念な映画です。

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