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永遠の0

永遠の0、ヒットしましたね。

司法試験に落ち続け、鬱々としている主人公の佐伯健太郎(三浦春馬)が、
今まで祖父と思っていた人とは血がつながっていないことを知り、
実の祖父であり、特攻で死んだ宮部久蔵(岡田准一)について
調べ始める、というストーリーです。

宮部久蔵は零戦の凄腕のパイロットであるものの、”臆病者”とそしられるほど
生きることに強く執着した人物であったことを知します。
しかしそれは、愛する妻 松乃(井上真央)に生きて再会するためでした。

そこまで生に執着した宮部久蔵がなぜ命懸けの特攻に志願したのか。
そして物語の終盤、生きて帰れる希望を自らの手で他人に譲ったことが
明らかになります。

最終的にこの疑問は、映画でも原作でも視聴者(読者)に
答えをゆだねている訳ですが、零戦のパイロットから、
新米パイロットを訓練する側に立場が変わり、
教え子を死に追いやる立場になってしまったことから
良心の呵責に苛まれ、宮部久蔵の精神は限界に追いつめられて
いたのではないでしょうか。

その点で、本作はたびたび批判される”戦争賛美”とは
全く異なるものと私は考えています。

とはいえ、原作者の百田尚樹氏は、安倍政権と密接な関係にあり、
東京都知事選の田母神俊雄候補の応援演説や、ネトウヨ的な
言動が批判を受けています。

私自身は、創作物とそれを作った人間への評価は別物、と
考えていますが、それにしても映画・永遠のゼロは、
戦争賛美ではないかとの議論が多発していますよね。

今、『映画・永遠のゼロ』と書きましたが、
戦争賛美の議論は、原作よりも映画の方でより活発にされています。

これは、宮部久蔵の最期の場面の笑顔が問題になって
いるのではないかと思うのですね。

最後の最後、米海軍の対空砲火をくぐり抜け、
猛スピードで敵空母目がけて突っ込っこむその瞬間、
宮部は微笑を浮かべます。

この微笑、私は『良心の呵責から、死んでやっと楽になれる』という
”安堵の笑顔”と解釈したのですが、どうやら敵を倒すことに対する
”喜悦の笑顔”と解釈する方もいらっしゃったようなんですね。

そうなるとこの物語全体が戦争賛美のお話しになってしまいます。

でもこのシーン、というかこの笑顔、原作では全く言及されて
いないんですね。

どうやら脚本には「静かに澄みきり、微笑みすら浮かべている」
と書かれている様子。

となると、あのときの宮部久蔵は走馬灯、もしくは妻の松乃を
見ていたのではないでしょうか?


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